2019年

4月

04日

あかねが丘学園 スキルアップ講座「季語かるたで遊ぼう」

 

立春を控えた2月1日、兵庫県明石市立高齢者大学校あかねが丘学園のスキルアップ講座の一つとして、「季語かるたで遊ぼう」を、初田幸代さんと私 和田始子が実施させていただきました。

 

あかねが丘学園は、教養の向上、生きがいの創造、地域活動への参加、地域活動の指導者としての資質向上をねらいとして、明石市にお住いの60歳以上の方々が週1回通い、3年間学ぶ生涯学習の場です。学業以外にも、学生自治会、ボランティア活動、クラブ活動、学校行事も盛んで、志を同じくする受講生の皆さんが充実した学生生活を送られています。

 

「季語かるたで遊ぼう」は1年生~3年生、また卒業生の方も参加できるスキルアップ講座の一つとして開講させていただき、14名の学生さんにご参加いただきました。「俳句」の講座ということで、「ちょっと難しそう」と不安げな方もいらっしゃいましたが、教室に入って4人で1グループの席に着くと、「あなたは何回生?」「あ~〇〇さんと一緒の学年ね。」などと和気藹々とした雰囲気になり、和やかな講座のスタートとなりました。

 

まずは「俳句の型」、有季定型のお話をし、明石や瀬戸内海にちなんだ俳句を紹介しました。明石の春といえば「いかなごの釘煮」が有名ということで、「いかなご」の俳句も取り上げました。

 

その後は、童心に返って季語かるたで遊んでいただきました。一句一句の説明に、「へぇ~」「なるほどね~」などと素直に反応してくださり、私もみなさんとの会話を楽しみながらのかるた取りになりました。

 

休憩を挟み、今度は実作です。日課のお散歩、ご主人との旅行のこと、最近出かけた出来事など、思い思いに素直で素敵な句を次々に詠んでくださり、最後にすべてを鑑賞してあっという間の2時間が過ぎました。

 

あかねが丘学園は活気に溢れ、何かを学ぼうとしていらっしゃる皆さんはとても若々しく、とても清々しい気持ちになりました。

 

秋まつり笛やたいこや波の音      C・Uさん

 

山歩きかれ葉の音のかろやかに     C・Kさん

 

木枯しや深紅のバラに立ち止まる    N・Sさん

 

木枯しに里隠れゆく路傍かな      Y・Tさん

 

かまどねこ父絵本よむおさなき日    S・Aさん

 

柚子湯風呂湯上りの人色気だす     F・Fさん

 

冴ゆる月波間にゆれる黒い影      T・Sさん

 

波の音サービスエリアの冬夜明け    K・Kさん

 

季語さがすことばぶつぶつ春隣     M・Mさん

 

黄水仙淡路の波の音やさし       M・Tさん

 

駅前の流れ解散よひのはる       K・Kさん

 

明石のり作って笑顔恵方巻き      H・Aさん

 

いかなごのあわじを引いて小舟かな   T・Hさん

 

歌留多とり和気あいあいと古稀の友   J・Tさん

 

 

 

 

 

2017年

10月

04日

ティールグリーン

トコトコ季語かるたのイラストを描いてくださった、高橋和枝さんの原画展が、東京・武蔵新田の絵本専門店で開催されています。『月夜とめがね』(小川未明・作/高橋和枝・絵 あすなろ書房)の原画が飾られています。その素敵な本屋さんに、トコトコ季語かるたを置いていただけることになりました。小さな書店ですが、中でお茶が飲めるスペースもあり、厳選された素敵な絵本がたくさん並んでいます。店主の種村さんも、とても素敵な方であたたかな空間です。お近くにお越しの際はぜひお運びください。http://teal-green.com/

高橋和枝さんの原画展は、10月8日までです☆

 

2017年

10月

02日

姫路 井上書林さま

  昨年の7月にお邪魔させていただいた、姫路の井上書林様。今年もお声掛けいただき、8月に下旬にワークショップをさせていただきました!

  今年は午前は子どもの部、午後は大人の部の二本立て。

 午前の部は小学2年生の男の子と女の子6人と、3歳の女の子が参加してくれました。中には昨年に続き2回目の参加となるお友だちもいました。みんな仲良く元気にかるたで遊び、俳句作りもどんどん積極的に取り組んでくれました。

 

 

【午前~子どもの部】

ななの手とおなじちいさなぶどうさん    なな   3

ほくほくのやきいもたべてぱんぱんだ        あさひ   2年生

バーベキューてもちはなびでよがふける     あさひ

あきの虫りんりんりんとないている     けいと   2年生

青い空せみのなきごえひびいてる      けいと

あきのもりはっぱがおけしょうしているよ  あい       2年生

はれにひにそりでかぜきるはやさかな    ここは  2年生

夕ぐれに虫かごあけてせみとばす         はるき  2年生

ゆきだるまおうちのまえでつくったよ    はるき  

こうえんでせんこうはなびたのしいな      ゆうき      2年生

ゆきだるまにっこりわらうようちえん    ゆうき   

 

午後は大人の女性6人が参加してくださいました。午前の部に参加してくれた女の子のママも、飛び入り参加!

大人の部は俳句を解説しながらかるた取りをしていきます。一句一句の解釈に「へぇ~」「なるほどね~」などと声を出しながら楽しんでいただきました。遊んだあとは俳句を詠みます。82歳と仰るマダムは、出会ったばかりの韓国のかき氷「パッピンス」で一句!見た目だけではなく、若々しい感性も披露してくださいました。 

他のみなさんも女性らしい句を次々と詠んでくださり、あっという間のひと時でした。

  

【午後~大人の部】

初秋の夜風に二胡の音の舞ふ       85歳    美智子

かなかなやロープ―ウェイの最終便        美智子

故里は日本遺産ぞ稲の花             美智子

みぎぎだり問う母のなき晩夏光      82歳    妙依 

八十路にて初恋の味パッピンス             妙依 

猫の手も借りたし母のふゆやすみ     40歳  喜子

日焼け撫でよく遊んだと笑い合う     30代  ともこ

専用の皿買わぬままさんま焼く      30代  れいこ

音もなく風吹き抜ける遠花火       30代  れいこ

   ふえの音友にとどけと星月夜       30代  寛美

 

虫籠窓の町家が残る風情ある街並みの中にある井上書林さん。普通の本屋さんとは少し違ったディスプレイで

 とても居心地のいい本屋さんです。子どもの部も大人の部も、元気いっぱい、笑顔いっぱいのワークショップになりました。是非またお邪魔できたら嬉しいです♪ 

 

~おまけ~

 後日 参加してくれた男の子からかわいいお手紙をもらいました!

      コオロギがくつばこの中大がっしょう    あさひ

 2・3日とだなの下にコオロギがないていると思ったのですが、くつばこからもきこえてきました。そっとあけてみたらコオロギが二ひきでてきました。つかまえてにがしました。

  

2017年

8月

26日

ワコール様 ワークショップ

ワコールスタディホ―ル京都  夏休み親子イベント 季語かるたで遊ぼう!  ~美しい日本語「季語」をかるたで覚えるワークショップ~

7月25日と8月24日、ワコールスタディホ―ル京都で、かるたのワークショップをさせていただきました。ワコールスタディホ―ル京都は、京都駅八条口から徒歩5分ほどの場所にあり、スクール・ライブラリー・コワーキングスペース、ギャラリーなどさまざまな美を収集したお洒落空間です。

そんなスタデイーホールに、夏休みを満喫中の元気な子どもたちが集まってくれました。

まずは「5・7・5」という音数のルールの説明。それから季語のお話…「今は夏だね。夏といえば?」という質問に、「プール!」「かき氷!」「ひまわり!」などと元気に答えてくれます。そして「秋・冬・春」についても確認し、「山笑う・山滴る・山粧う・山眠る」など、美しい季語を覚えます。そしていよいよかるた遊び!「はい!」と元気よくどんどん札を取っていきます。

かるた遊びで俳句のリズムと季語に親しんだ後は、自分達の俳句を作りました。好きな季節、好きな物…何を俳句にするかは自由です。みんな思い思いに詠んでくれました。

 

7月25日(火)

【午前】

春風が温かくなりみなわらう           あかり    3年生

上見あげにゅう学しきのさくらちる        いぶき   2年生

ゆきだるまちょっとふしぎなゆきだるま     りん      3年生

ランドセル入学しきにぴかぴかだ        かれん    2年生

 

【午後】

クリスマスてがみをかいてまっている      りお      3年生

おでかけのときにとおったさくらだよ       みく      4歳

 

 

8月24日(木)

【午前】

ゆきだるまひとりでたくさんつくったよ      りょうすけ   4歳

ひなまつりみんなでうたをうたったよ       せい      5歳

がっこうでおおきなはなびきれいだな      かほ     1年生 

さくらばななつかしいいろ生まれづき      ことは     4年生 

さくらもちいくらたべてもあきないな        まお      4年生 

【午後】

なかよしのいとことあそぶゆきがっせん    おうすけ    1年生 

たのしいなおうちのちかくゆきだるま      かいと     2年生 

赤黄色おてらのにわのもみじかな        しょう      2年生 

新緑のもえる若葉につゆ宿る           はくと      4年生 

 

俳句を作ったあとは自分の俳句とそれに合う絵をかるたカードに書き、最後に自作のかるたを混ぜてもう一度「トコトコ季語かるた」で遊びました。子どもたち同士の対戦も、子どもVSママの対戦も行いましたが、どのチームも白熱したかるたになり、笑顔いっぱいで終わることができました。

 

 

2017年

7月

10日

季語のたのしみ⑧ 夜の秋

季語:夜の秋 (よるのあき) (晩夏)

 

  秋の季語かと一瞬思われますが、晩夏の季語です。昼はまだまだ暑い日が続いていますが、朝夕なんとなくさらりとした涼しさを覚えるころ。夜など袖なしでは涼しすぎるくらいのことがあります。夏のたたずまいであるにも関わらず秋のように感じること。明治以降に使われだした季語です。草むらに虫の声を聞き初めるのもこのような夜。「秋の夜」とは違う微妙なところを詠む季語です。

 

 夜の秋のコップの中の氷鳴る   内藤吐天

 

 昼間の暑さも和らぎ、書斎の灯を少し落としてウイスキーのロックを。時折、庭の方から涼しい風が入ってきます。小さな虫の声も聞こえ始めた静かな夜のひと時。手にしたグラスの中の、氷のカランとなった音が、何故か作者の胸中に響いたのです。行く夏を惜しむ気持ちと、近づいてくる秋への作者の思いが、季語「夜の秋」に託されて詠まれています。

 

和三盆ひとつ含みし夜の秋  一瀬桂子

 

 海外で暮らしていらっしゃる作者ならではの一句です。日本から送られてきた、日本の代表的な和菓子の一つである和三盆。久しぶりに点てたお薄と和三盆を戴きながら、日本の秋に思いを馳せている景と、「夜の秋」の静けさが立ち上がってきます。(美)

 

 

 

2017年

6月

07日

季語のたのしみ⑦ 青梅雨

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 季語:青梅雨 (あおつゆ)(仲夏)

 

 梅雨というと鬱陶しく、じめじめしたイメージがある。洗濯物が乾きにくくなり、カビが生えやすくなる時期でもある。持病がある人は、腰や膝が痛くなり外出も億劫になり暗い気分になる。しかし、俳句を始めてから、若葉雨、青葉雨、茅花流し等、雨には沢山の素敵な名前があることを知る。「青梅雨」というと、色彩も鮮やかなイメージに変わり、しっとりと潤いのある青葉や青草に見えて明るい気持ちに変わる。

 

  青梅雨の瓜青々と漬けあがり    鈴木真砂女

 

  真砂女さんは、老舗旅館の女将から転身し、銀座の小料理屋「卯波」の女将として半生を過ごす。波乱万丈の人生であったが、俳句と共に二人三脚で生き、90歳を過ぎるまで店に立ち続けていた。その店で、毎日料理を作っていた一齣である。「青梅雨」の季語により漬物の野菜のみずみずしさや色を引き立たせ、美味しそうである。来客を待つ店主の温かさ、常連客が暖簾を潜る様子が目に浮かぶ。

 

 青梅雨の濡らして帰るハイヒール  高尾早弓

 

 木々の葉から枝から雨粒が落ちてきて、お洒落に履いてきたハイヒールが濡れてしまう。

「青梅雨」の季語により濡れてしまったと憂鬱な気分にならず、街路樹が美しく見えてくる。コツコツと歩く音と雨音が重なりあい、家路に向かう女性をやさしい雨が包み込むような感じがする。 (ひ)

 

2017年

5月

14日

季語のたのしみ⑥ 卯の花腐し

卯の花腐し(うのはなくだし/うのはなくたし)(初夏)

 

旧暦四月の別名を「卯の花月」というが、その頃に降り続く長雨。折角美しく咲いている卯の花を腐らせてしまうほど小止みなく降る雨のことをいう。雨が降り続く鬱陶しい季節の中でも、美と風情を感じ取ってきた先人たちの感性が生んだ言葉ではなかろうか。

 

ひと日臥し卯の花腐し美しや  橋本多佳子

 

健康な人にとっては陰鬱な雨でやりきれないが、病む者にはむしろ瑞々しい生気をもらう雨なのだ。若葉のころの雨は割と明るい光を宿している。臥している作者は、降り続く雨の庭を眺めながら心に染み入るような美しさを味わっているのである。

 

湯葉掬ふ京の卯の花腐しかな  美智子

 

京都も雨の似合うところである。しっとりと降る雨の中、どこかの料亭であろうか湯葉の料理を頂いている。はんなりとした京都の湯葉料理と雨の風情を卯の花腐しと結びつけた。この句も鬱陶しい雨ではなく美の感性から捉えた雨の句である。

 

どうしても鬱陶しさを前提に捉えてしまう「卯の花腐し」の季語もこのような詠み方もあるのだと再確認した季語である。(陶子)

 

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2017年

4月

14日

季語のたのしみ⑤ 蛙の目借時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蛙の目借時/目借時 (かわずのめかりどき/めかりどき)(晩春)

 

春は眠い。ことに花冷えの頃も過ぎ、安定した暖かさが得られる晩春は、眠るのに絶好の季節。睡魔が襲ってきてどうやっても眠く、まさに睡魔との闘い。折しも蛙が鳴き始める頃で、単調な蛙の鳴き声を聞いていると眠たくなってくる。眠くなるのは蛙が人間の目を借りにくるからという、俳諧味のあふれる季語。この季語を知った時、こんな面白い季語があるとは日本人はなんて詩的でユーモアのある民族なのだろうと感服した。眠気に対してなんだか妙に納得する季語なのだ。

 

膝に孫のせて蛙の目借時   清水基吉

可愛いお孫さんを膝にのせている楽しいひと時であっても、その温もりからか、ついつい眠気に襲われてしまう。お孫さんを膝に抱えている手もだんだんと緩み、うつらうつらはじめている作者が目に浮かぶ。膝上のお孫さんはどうしているのだろう。お孫さんもきっとおじいちゃんの膝上で安心し、すやすやと眠り始めているのではないだろうか。穏やかでまったりとしたひととき。季語が多くを語ってくれている。

 

回文で記す手紙や目借時  堤 亜由美

上から読んでも下から読んでも同じ文章。目借時のまったりとしたとき、敢えて回文で手紙を記している。暑さ寒さの頃より、ぬくぬくと眠気も襲うような頃の方が回文を考えるのに合っているようだ。穏やかでまるい心で回文で手紙を書いている。ときどきふっと心地よい眠気が襲ってくる。回文が上手く書けた後、作者はきっとすやすやと眠るのではないだろうか。(え)

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2017年

3月

05日

季語のたのしみ④ 鳥雲に

鳥雲に入る/鳥雲に(仲春)

秋に渡ってきた鳥は、春の訪れとともにまたシベリヤなどの北方に帰っていく。その群れが遥かな雲のなかに悠然と消えてゆく様子を表した季語。春の大空を悠々とわたってゆくその姿は美しく、趣深い。「鳥雲に」と略して使われることもある。

初学のころ、「トリクモニ」という季語の響きに、またその季語の持つ情趣に痛く感銘を受け、俳句の世界の奥深さに感じ入ったものだ。

 

少年の見遣るは少女鳥雲に 中村草田男

 

東京・多摩川のほとりに住んで17年になる。拙宅の窓からも、何千という渡り鳥がいっせいに飛んでゆく姿が見えることもあり、壮観である。掲句、少年の初恋だろうか。気になって仕方がない少女がいる。その子を遠目に見ているだけで嬉しい、そんな弾む思いを胸に秘めている。まさに秋に渡ってきた鳥たちが春の到来とともにまた北を目指し帰っていく頃。少年もまた少しずつ大人へと成長してゆくのだろう。

 

 点Aと点Bの距離鳥雲に 高木美貴子

  

一方こちらの句は、春の情趣とは一見離れ、算数か数学の問題を解いている様子だろうか。我が子が試験勉強をしている姿を捉えた母の句かもしれない。その姿にかつての自分を重ね、青春の日々とはこんな風にひたすら現実と格闘する日々だったかもしれないと思いを馳せる。鳥が大空を渡っていく姿もまた、未来に向かって必死に生きる、力強くも悠然とした姿なのである。 (亜)

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2017年

2月

08日

季語のたのしみ③ ものの芽

 ものの芽(初春)

 立春を過ぎたとはいえ、まだまだ厳しい寒さが続いております。しかしながら暦の上だけではなく、確実に春が訪れていることを実感するもののひとつに、今回ご紹介する「ものの芽」という季語があります。早春に萌え出る草木は数多くありますが、草の芽、木の芽など様々な芽の総称を「ものの芽」と言います。ものの芽に目を向けると、きらめく光や鳥の囀りに、街中が明るく輝き始めたことに気づくことでしょう。

 

「物芽出て指したる天の真中かな  松本たかし」

土から出たのか、それとも枝からでしょうか。ようやく顔を出した芽は、真っ直ぐと天の真ん中を指しているのです。なんと力強いのでしょう。植物の生命力に溢れ、空の色、日差しまで見えてくるようです。

 

「ものの芽や堤防に犬遊ばせて   降矢とも子」

冬の間は犬と散歩に出かけても、早々に切り上げてしまっていたのでしょう。ものの芽が出始め、ようやく犬を遊ばせることもできるようになり、自分自身も初めて春の訪れを感じさせる光景に気づいたのかもしれません。草花や木々、川に反射する光、木漏れ日など春の到来を告げるものは身近に溢れているのです。(ゆ)

 

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2016年

11月

22日

㈱文學の森 主催 俳句を詠んでみよう~三回完結初心者入門講座 in福岡

本日、10月26日に続き、第二回となる初心者俳句講座(三回開催)が開催されます。

場所は福岡のSUiTO FUKUOKA。19時より21時まで。

10月の第一回はトコトコ季語かるたで盛り上がりました。今回も登場するかも?!

第三回12月6日です。

詳細はこちら↓

https://www.facebook.com/events/1276605939045823/

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2016年

7月

23日

姫路 井上書林さま 7月おはなしひろば

 

姫路城の北東に位置する野里町。歌舞伎や浄瑠璃にも取り上げられている「お夏 清十郎」のお墓がある慶雲寺もあり、虫籠窓の町家が残る風情ある街並み。この街並みにある井上書林さんで、7月23日「トコトコ季語かるた」のワークショップをさせていただきました!井上書林さんは創業が明治28年という姫路で一番の老舗書店さん。教科書の取扱いから様々なジャンルの本、知育玩具や可愛い雑貨も取り扱っていらっしゃって、その上カフェもあるという素敵なお店!小さなお子さんと一緒にゆっくり本を選ぶことができます。

 

そんな井上書林さんは毎月第三土曜日に「おはなしひろば」という読み聞かせを中心としたお子さん向けのイベントを開催されていて、ご縁をいただいて「トコトコ季語かるた」のワークショップをさせていただくことができました。

 

この日参加してくれたのは小学校1年生と2年生の元気な男の子と女の子、合わせて9人と、1年生の男の子の3歳の弟君。はじめは「山笑う」「山滴る」「山粧う」「山眠る」などの季語のお話から。みんな真剣なまなざしでお話を聞いてくれて、「夏と言えば?」という質問にも、元気にポンポン答えが飛び出しました。そしてお待ちかねの「トコトコ季語かるた」。季語を確認しながら元気よくそして仲良く遊んでくれました。お兄ちゃんは3歳の弟君の手を取ってかるたを取らせてあげたり、他の子も取った札を3歳君にあげたり、とっても優しいみんなでした。かるたとりの後は、みんなの俳句づくり。みんな一生懸命考えてくれました。俳句ができたら白い札に書き、もう一枚の札に絵を描いて自分のかるたを作ります。最後に自分たちのかるたを入れて、もう一度「トコトコ季語かるた」をして遊びました。

 

私たちが後片付けをしていると、一人の男の子がこんなことを言ってくれました!「また来てくれる?ぼく、それまでにいっぱい はいくを作っておくから。」と。その笑顔がとても嬉しかったです。そして、みんなが夏休みの思い出を俳句にしてくれたら嬉しいな・・・と思いつつ、姫路を後にしました。また是非お邪魔させていただきたいです!

 

ゆきだるま かぞくみんなで つくったよ    ともき  3 歳

あさおきて らじをたいそう おおさわぎ    ひろと  1年生

おつきさま ひらきらきらと ひかってる    たくむ  1年生

きゃんぷはね よるまでみんなと かくれんぼ  こうせい 1年生

なつやすみ いもうととあそぶ たのしいな   る か  1年生

あじさいは いろんないろが きれいです    ま お  1年生

あさおきて あさがおみずやり たのしいな   あさひ  1年生

かきごおり みんなでたべる おいしいな    たまき  1年生

なつやすみ しゅくだいいっぱい がんばるぞ  あ い  1年生

どんぐりを さがして犬の さんぽ道      ゆうか  2年生

 

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2016年

1月

11日

2016年今年も帰ってきました!

代官山蔦屋書店新春かるた大会

あけましておめでとうございます。2016年申年。暖かい穏やかなお正月でしたね。

今年も3年目となる、代官山蔦屋書店様での「キッズアカデミー トコトコ季語かるた大会」を1月10日(日)に実施していただきました。

今年もたくさんの小さなお子さまたちに参加していただき、温かくも真剣な楽しい時間となりました。

「かるたの句を考えているときのお子さんの横顔が、本当に美しいのです!」とは、蔦屋書店コンシェルジュ山脇さまの弁。私たち以上にこのかるたを愛してくださり応援してくださる山脇さまから、またひとつ名言が生まれました。私たちスタッフもまったく同感です。

かるたをしているときの一生懸命な姿もいいですが、札を作っている時間がまたなんとも幸せな時間なのです。今年もたくさんの名句、美しい札が生まれました。ご参加のお子さま。そして見守ってくださったご父兄の皆さま。ありがとうございました。

 

 

 

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2015年

8月

07日

「トコトコ季語かるたであそうぼう!」 in 滑川

7月31日(金)・8月1日(土) 富山県滑川市にある滑川子ども図書館(市民交流プラザ内)に於いて、ワークショップ「〝トコトコ季語″かるたであそぼう」をさせていただきました。

子ども図書館は今年3月にオープンしたばかり。靴を脱いで上がるスペースに、子どもの目線で本が並べられ、子どもが自分で本を選ぶことができます。エントランス部分の飾りつけも全て子ども目線。この日は夏祭の飾りと七夕飾りがされていました。

かわいい椅子やテーブルも豊富にあり、ゆっくり本を選んだり、そこで本を読むことができます。

 

 

 そんなとっても素敵な図書館で、2日間3つのワークショップをさせていただきました!

 1日目の午前中は。30人の元気のいい小学生のみなさん!

1年生から5年生までのみんなとかるた遊びをし、俳句づくりをしました。

まずは「5・7・5」という音数と、「季語」が入るという俳句のルールのお話。「夏と言えば?」「プール」「ひまわり」「すいか」、「秋と言えば?」「もみじ」「きのこ」「さんま」などと、すぐに元気のいい声が返ってきました。そこで春夏秋冬の山を表す「山笑う」「山滴る」「山粧う」「山眠る」という季語と、「風光る」「風薫る」という春と夏の風を表す季語を紹介しました。冬の山のお話をすると「雪景色の立山」との声が。滑川の子どもたちにとって冬の山は、立山の雪景色なんですね。

季語のお話の後は季語かるた。みんなすぐに俳句のリズムに慣れ、俳句の中から季語を探しますあちこちで元気のいい「はい!」という声が聞こえました。 そして次はいよいよ俳句づくりです。「俳句をつくりましょう!」というと「え~」なんて言っていましたが、「好きな季節から好きなものや好きなことを考えて・・・」というと、みんなどんどん出来ちゃいました!

【1年生】

ゆきだるまゆきをころころころがして:あおい     あきがきたとんぼがとんできれいだな:ゆうと

きれいだなよぞらにひかるなつはなび:やまと     さくらちりはなびらきれいはなふぶき:いちご

はるくればことりがないてかぜかおる:りお        なるかせにきぎがゆられてすずしいな:しおり

あついなつちりんとなったふうりんが:みやび      あつまってみんななかよく花火した:も朱乃

【2年生】

ゆきがふるみんなとつくるゆきだるま:ともみ  ゆきがふるどうぶつたちはいなくなる:ゆづき

山わらうみんながねると山もねる  :まさと  なつがきた花火がきれいだなつやすみ:ほのか

雪だるまだれがつくったかわいいな :ももこ  うれしいなはなびがあがるうみのうえ:みゆ

なつのよるにわのむしたちえんそう会:ひとみ  やまわらうみみにはばたくなきごえも:みらの

なつやすみプールはいつもつめたいな:りょう  はるのやまわらっていまはなにしてる:たいち

プールでねおおさわぎしてたのしいな:まりな  なつやすみプールでみんなおおさわぎ:せいや

なつやすみしゅくだいいっぱいがんばろう:たけとき  

ふゆくればストーブだしてあったまる:みゆ

3年生】

花火見て思い出かんじなつかしや:ののか    七夕におねがい書いてかなうかな  :あかり

さくらの木花びらちって花ふぶき:さくら    なつやすみプールはいっておおわらい:ゆうた

ふゆの山みんながねると山もねる:まさみ    うみのうえはなびドカーンはなびちる:ひいろ

ともだちとはなびをやってたのしいな:はるき

【4年生】                  【5年生】

なつきたらうみもプールもたのしいな:れん   雪つもる真っ白な道見わたして :しおん

 

かるたが盛り上がり、俳句を作る時間が短かったのですが、みんなあっという間に俳句も完成!

みんな「楽しかった~」と言ってくれて、あっという間の80分でした。

 

1日目の午後は小学校・中学校の先生方向けの俳句指導の講座。先生方にも子どもたちと同じようにかるた遊びをしていただき、俳句のリズムと季語の感覚を掴んでいただきながら、俳句の解説と指導のポイントをお話しさせていただきました。その後は先生方も一句!高学年・中学生に対応できるよう、簡単な句会も体験していただきました。

 

ゆめはこぶ父そっくりのサンタさん         ひまわりのかげにかくれてひとやすみ   

わらいごえひびくわのなかゆきだるま        夏休み1-2-3-4 五六人      

夏休み心おどって鼻歌が              鉛筆の転がつたまま夏の昼      

かきごおり母と半分涼しいね            ゆらゆらと水に花咲く大花火        泣きじゃくる花火の音に母笑う           早起きしコンクリートに打水す

 

 

翌日は、幼稚園・保育園の年少さんから小学4年生までの子どもたちのワークショップ。 「山笑う」の絵札であるピンクのお山の絵を見せて、「これはいつの季節のお山かな?」と尋ねると、すぐに「はる~!」と元気よく答えてくれました。その調子で夏のお山、秋のお山、冬のお山も確認し、早速かるた遊びスタート。小さい子はママと一緒に頑張りました。その後はちびっ子もやっぱり俳句づくり。「俳句をつくってみましょう!」という呼びかけに、一番元気にお返事をしてくれたのは一番小さい女の子でした! もちろん他の子どもたちも鉛筆を持って用紙に向かいます。「好きな季節は・・・」「好きなものは・・・」一生懸命考えてくれました。

 

ゆきだるまころころころんつくったよ  年 少 こはる

かきごおりぶるーはわいであおいくち  年 中 ゆう

かきごおりキラキラきれいぶどうあじ  年 長 しほ

ぶどうすきみんなでたべるとおいしいね 年 長 ゆうな

さくらだねいちねんせいだがんばろう  1年生 まり

ふろあがりあいすくりいむおいしいな  1年生 あいと

ひまわりとせいくらべしてみようかな  1年生 あやと

こうえんのちいさいもみじきれいだね  1年生 ゆず

おとうさんともみじふるやまむしさがし 2年生 あやの

あきになるもみじぱらぱらカーペット  4年生 麻依

 

 

靴を脱いであがる「こうりゅうひろば」と、可愛い机といすがある「たもくてきひろば」。子ども図書館の中のとても居心地のいい場所で、2日間に渡ってさせていただいたワークショップ。たくさんの子どもたちの笑顔と可愛い俳句に出会えました。

 

 

 


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2015年

3月

26日

「コトレシピ」掲載のお知らせ

季節はすっかり春。卒業式のシーズンですね。東京も桜の開花宣言があり、お花見もそろそろ♪

さて、このたびみらい出版より発売された「コトレシピ」四月号にて、トコトコ季語かるたが紹介されました。特集「3世代で叶えたい10のこと」というなかの「3世代で選りすぐりの絵本に心を動かされる」という記事。お世話になっている代官山蔦屋書店のコンシェルジュ山脇さまが、まさに選りすぐりの10点のなかのひとつとしてご紹介くださいました!他の本もとても素敵な本ばかり。ぜひお手に取ってごらんくださいね。



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2015年

1月

15日

代官山蔦屋書店 キッズイベント終了!

1月11日(日)三連休の中日。今年も晴天に恵まれぽかぽかな一日となりました。昨年に続き二度目の開催となった新春企画、代官山蔦屋書店での「キッズアカデミー トコトコ季語かるた大会&オリジナルかるた作り」が無事終了いたしました。

児童書売場の奥に設置された特設会場には、1歳から10歳までのたくさんのちびっこと保護者の方がご来場くださり、満員御礼。

季語クイズとかるたの簡単な説明のあとは、早速かるた大会です。

かるた大会では、初めてとは思えないほどみんな積極的にバンバン取ってくれて、同時に取ってじゃんけんをしたり、小さい子に譲ったり。あまりの熱気にみんな「暑いよー!」と汗びっしょり。

かるた札つくりでは、初めての5・7・5にとまどいながらも、季節のことばを入れてそれぞれ素敵な句を作ってくれました。幼稚園のお友達も、一生懸命文字を書いてくれたり、絵もとっても素敵でした。

そして最後にもう一度、自分の札を入れてのかるた大会。自分の札、ちゃんと取れたかな?

 

当日詠まれた句をご紹介します。

 

たのしいなゆきがしんしんそらのした

みずぬるむてをいれてみるいけのなか

あまのがわぴかぴかひかるライオンさん

クリスマスプレゼントくるいえのまど

いえのやねつばめがきたよキラキラと

はるになりちょうちょうがそらにとぶ

はるのつぶとはなつもげんきだよ

たんぽぽのきいろのいろがうれしいな

ゆきだるまとけはじめてるへいきかな

かまくらはゆきがたくさんひつようだ

はなびしたおやまのおうちたのしいな

ひまわりとじぶんのかおとくらべっこ

かきごおりつめたくなってしたいたい

もみじがきれいだなあかがきれいだな

はるのはななのはなきいろきれいだな

さむいふゆスキーにいってころんだよ

うぐいすがホーホケキョとうつくしい

いいにおい菊がさいててあきのはな

かぜかおるまちにまってたはるがきた

あまのがわすごくきれいでさわりたい

マフラーはぽかぽかしててあったかい

 

 トコトコ季語かるたをきっかけに沢山の笑顔が生まれ、

紡ぎだされた俳句からは、子どもたちのあふれる感性に感動をたくさんいただきました。

良い一年のスタートとなりました。

ご参加いただきました皆様、蔦屋書店の皆さま、本当にありがとうございました。

 

それから…、このかるたのイラストを描いてくださった高橋和枝さんが会場に遊びに来てくださり、急きょサイン会も開催されました。和枝さんのイラストはとっても温かくて、眺めるだけで幸せな気持ちになります。実は私たちも、蔦屋書店のスタッフの皆さまも、大ファンなのです。ご来場ありがとうございました!

次はどの札かな?みんな真剣!
次はどの札かな?みんな真剣!
高橋和枝さんの原画展も同時開催。20点余りを展示させていただきました。
高橋和枝さんの原画展も同時開催。20点余りを展示させていただきました。
寒中ながら眩しすぎる冬日溢れる一日でした。
寒中ながら眩しすぎる冬日溢れる一日でした。
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2015年

1月

06日

代官山蔦屋書店キッズイベントのお知らせ

明けましておめでとうございます。

今年も皆さまにとって、健康で平和で、実り多き一年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。

 

さて、ご案内がギリギリになってしまいましたが、昨年に引き続き、今年も代官山蔦屋書店様 児童書売場にて、キッズイベントを開催させていただけることになりました!

 

いつもいつも、温かくトコトコ季語かるたを応援してくださる代官山蔦屋書店のスタッフの皆さま。作った私たちと同じくらい(もしかすると私たち以上に!)このかるたのコンセプトをご理解いただき、売場でも展開してくださっています。

 

昨年の新春イベントとして初めて開催させていただいた、かるた大会とオリジナルかるた札つくり。

飛び込みの小さなお客様も、みんなかるたを楽しみ、素敵なオリジナルの一句とイラストのかるた札を作ってくださいました。

それはそれは温かい時間でした。

 

おかげさまでご好評いただき、今年も開催させていただくことになりました。

 

1月11日(日)

代官山蔦屋書店1号館2階 キッズフロア

第一回 13時~14時半

第二回 15時~16時半

参加費800円(材料費込)

 

となっております。

ぜひお申込みの上ご参加ください!

お待ちしております。

3歳~ご参加いただけます。


 

お申し込み先

代官山蔦屋書店 03-3770-2525


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2014年

12月

09日

AERA with Kids 冬号に紹介されました。

12月5日発売のAERA with Kids 冬号の「年末年始におすすめ「日本を知る」「日本がわかる」本を読もう、親しもう!」特集において、「トコトコ季語かるた」をご紹介いただきました。


お正月は日本文化を再認識する季節。ご家族やお友達と、美しい季節のことばのかるたで楽しいひとときをお過ごしいただけましたら幸いです。

 

※なお、記事中の「定価1800円」は、正しくは「定価2000円、インターネット特別価格1800円」です。また、イラストの高橋和枝さんのお名前の漢字も間違っておりました。ここに訂正させていただきます。

表紙はこんな感じ。
表紙はこんな感じ。
写真もきれいに載せていただきました♪
写真もきれいに載せていただきました♪
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2014年

12月

05日

季語のたのしみ② 紅葉且つ散る

12月に入り、寒さも本格的になってまいりました。

 

皆さんは今年も紅葉を楽しまれましたか?

昼夜の寒暖差が激しいと鮮やかな色合いだと聞きますが、今年はとりわけ美しく感じたのは私だけでしょうか?

 

紅葉に関係する季語はいろいろありますが、紅葉した葉が日に照って輝くのを「照葉(てりは)」、紅葉が鮮やかでそのあたりが明るく見える様子を「紅葉明り」と言います。

そして今回ご紹介する「紅葉且つ散る」とは、紅葉の盛りに、一方では散っていることで、

俳句独特の表現です。

「紅葉散る」は冬の季語ですが、「紅葉且つ散る」は秋の季語になります。

 

紅葉且つ散る川音に雨音に(もみぢかつちるかわおとにあまおとに)  始子

 

先週末に開催された湯河原吟行会で詠まれた句です。あいにくの雨となったのですが、鮮やかな紅葉の一方で、散り始めて川に流れていくものもあり、なんとも風情がありました。この句は、美しい光景を視覚で捉えながら、静けさの中交じり合う川音と雨音を耳で捉えています。

 

雨上がりの紅葉の鮮やかさと艶っぽさ。写真からも感じていただけるでしょうか?(ゆうこ)

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2014年

10月

21日

季語のたのしみ① 月代

久しぶりのブログです!

 

秋もすっかり深まってまいりました。

秋といえば「月」。

10月8日の皆既月食はご覧になりましたか?

私は娘と近所の公園で楽しみました。

秋風の爽やかな秋の夜。虫の声を聴きながら、久しぶりの天体ショー。

美しい満月から、刻一刻と闇に消えてゆく月。

うっすらと赤黒く残った月は、少し不気味で、情報のなかった昔の人は、

さぞ怖かったことでしょう。

私の周りでは、皆既月食の前後、突然体調崩した人が多数。

季節の変わり目でもありましたが、この皆既月食の魔力だったのかも?

 

さて、前置きが長くなりました。

これから、少しずつ季節のことば、季語のご紹介をして行きたいと思います。

 

今日ご紹介する季語は、「月代(つきしろ)」

あまり聞き慣れない言葉ですが、「月が出ようとして東の空がしだいに白みを増し、明るんでくる様子」を指す言葉です。そこには、月とともに暮らしてきた、日本人の感性が凝縮され、月の出を待つ静かな心持ちがあります。

 

月代や升にあふるる大吟醸(つきしろやますにあふるるだいぎんじょう)  輝美

 

月の出を待ちながら、升にたっぷり大吟醸(日本酒)が注がれました。間もなく差し込むであろう月の光、なみなみと注がれたお酒の香りや透明感。期待感いっぱいの瞬間を切り取っています。

 

 

 

 

 

 

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2014年

8月

12日

8月 絵本カフェはびき堂 ワークショップ

8月12日 昨年もお邪魔した大阪 富田林市にある絵本cafe「はびき堂」さんで、ワークショップをさせていただきました。

 

はびき堂さんは靴を脱いで上がるお店で、木のぬくもりと可愛らしいインテリアがとっても素敵なお店です。

 

看板娘のちゃきちゃん(はびき堂の1歳お嬢さん)に迎えられ、まずははびき堂ご自慢のラテで一服(^^)。ナント!「トコトコ季語かるた」と描いてくださいました!もうこの時点で気分はウキウキです♪

  

美味しいラテで一息ついて、11時から1回目のワークショップスタートです!

 

午前の部は4歳のA君と5歳のY君、幼稚園の仲良しコンビの男の子とそのママたちです。

 

A君のママは、以前はびき堂さんのブログに紹介していただいた「トコトコ季語かるた」を見て、かるたを購入してくださり、ワークショップを楽しみに待っていてくださった方でした!かるたをお持ちでも、まだ十分に遊び慣れていないという事で、まずは「山笑ふ」「山滴る」「山粧ふ」「山眠る」の山シリーズと、風シリーズの紹介をし、少しずつ説明をしながらかるた取りを始めました。

 

流石仲良しコンビのあやと君とゆうと君、競い合いつつも譲り合い、仲良く遊んでくれました。

 

一通りかるたで遊んだあとは俳句づくりに挑戦です!

 

さんにんではなびをみたよにこにこと  あやと君

 

かきごおりはんぶんこしたおかあさん  ゆうと君

 

二人とも優しい男の子だという感じが伝わりますよね(^^)

 

俳句づくりのあとは二人の希望で絵合わせに挑戦!あやと君とゆうと君は分担しながら協力し合い、集中して完成させてくれました!

 

午後は3歳目前のさおりちゃんと、6歳のしおりちゃんとそのママたちが参加。しおりちゃんは前回のはびき堂ワークショップに参加してくれたリピーターです(^^)v 

 

少し年齢に開きのある二人でしたが、仲良くかるた取りをしてくれました。小さなさおりちゃんもちゃんと自分で絵を探して取ることができましたよ!

 

ちょうちょさんきいろひらひらかわいいね  さおりちゃん

 

ゆきだるまゆきがつもってたのしいな    しおりちゃん

 

  女の子たちの作品の写真を撮るのを忘れてしまいました!ごめんなさい!!

 

はびき堂はドリンクメニューもフードメニューも豊富で、見た目は可愛く味は美味しいものばかり!絵本もおもちゃもたっぷりあるし、何だか居心地がよくてお客さまはみなさんまったりしていかれる方が多いです。可愛い女の子二人の回が終わった時点で、午前中のあやと君・ゆうと君とママたちもまったり(^^)

 

そこでboy’s 二人に声をかけ、あやと君・ゆうと君としおりちゃんでかるた取りをもう一戦!

 

三人とも真剣な眼差し! 残りが少なくなったら手でウロウロ探さないようにみんな手は頭の上に!最後まで仲良く盛り上がってくれました。

 

この日のワークショップはこれで終了!可愛いお友だちにも、はびき堂の看板娘のちゃきちゃんとも笑顔でお別れして帰途に着きました。

 

後日あやと君のママからとっても嬉しいメールをいただきました!

 

  「 お店を出たら、ゆうと君が「山笑う、山滴る、山粧う、山眠る」と言い、

息子がそれを真似して、次は2人で、「山ピンク、山オレンジ、山みどり」とか笑いながら言って、最後に「山おかあさん」と言ってました。帰りも楽しく帰りました。」 

 

かるたを通して、こんなふうに少しずつ素敵な日本語を使えることも達が増えていくと嬉しいです♪(^^) はびき堂さん 今回もありがとうございました!

 

 

 

ワークショップのようす
ワークショップのようす
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2014年

6月

21日

アペリティフ句会

今月の東京支部は、アペリティフ句会を催しました。
6月第一木曜日はアペリティフの日。
Mさんからいただいたロゼのシャンパン、夏の日差しに泡が煌めいて、とても美しくうっとり見とれてしまうほど。
アペリティフにちなんだ句をその場で作って、句会へ。
たくさんの素敵な句が集まり、句会は大いに盛り上がりました。
気がつけば夕暮れ、心地よい風の中、帰途につきました。(ゆ)

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2014年

6月

10日

日本語の授業

久しぶりのブログです!

すっかりご無沙汰してしまいすみません。

またボチボチブログもアップしていきたいと思います。

 

娘の小学校で昨年「トコトコ季語かるた」を購入していただき、単元の合間などに使っていただいています。

娘の学校では「国語」とは別に「日本語」という課目があり、短歌・俳句・詩・漢詩・古文にいたるまで、さまざまな有名な作品に触れる機会を作ってくださいます。

詳しい意味や文法は説明せず、そのリズムに親しむことが目的なのだそう。

まだ低学年のころは、確かに意味など分からずとも口遊み覚えてしまうのだと思います。なかなか良い試みです。

 

小学二年生の娘のクラスでは、かるた遊びの前に、まず先生が子どもたちにランダムに季節を指定し、季節のことばを何でもいいから言わせたそう。

 

美しくはっきりとした四季があり、その移り変わりを古より大切にしてきた日本人。子どもの頃からその情趣を感じる心を育てていってほしいな、と思います。

それにこの「トコトコ季語かるた」が何らかの形で関われたらそんな幸せなことはありません。(亜)

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2014年

2月

26日

雑誌「ミルクジャポン」春号が発売になりました!

表紙です^^
表紙です^^

ようやく春の光がまぶしい季節になりました。

久しぶりにダウンコートをスプリングコートに替え、

足取りも軽く嬉しい季節到来です!

 

「トコトコ季語かるた」をご紹介いただいた雑誌「ミルクジャポン」2014春号がついに発売になりました。

代官山蔦屋書店さまへお邪魔した際に、記事を書いていただいた感謝をこめて購入してまいりました。

小学一年生の男の子のお母様でもいらっしゃる蔦屋書店のコンシェルジュT様の温かい言葉が身に染みる素敵な記事でした。ありがとうございます!!

とてもおしゃれな雑誌です。是非ご覧くださいね。

 

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2014年

2月

19日

雑誌「ミルクジャポン」掲載!

お世話になっております、代官山蔦屋書店様よりご連絡いただき、

なんと!!

「ミルクジャポン」春号の、「こどもとの暮らしを楽しむ本、こどもに伝えたい本」というページにおいて、

「トコトコ季語かるた」を写真入りでご紹介いただいたとのことです!!

 

2月21日発売です!ぜひご覧ください!

 

日頃より、このかるたへの思いを、製作者としての私たちと共有してくださる、

代官山蔦屋書店のT様、Y様、M様。本当にありがとうございます!!

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